2011年11月25日金曜日

生駒藩寄進 金毘羅領、松尾領

金毘羅参詣名所図会に因んで、金毘羅領、松尾領を、ご紹介申し上げる。
俗に言う、御朱印地三百三十石の基礎は、生駒藩政期、藩の寄進により、成立した。
参考に、寺社領の存在した郷村の容態を、合田學著「讃州御国中村切高惣帳表計算篇第四版(上坂氏顕彰会2001年刊)」、「讃州仲郡志史料篇第四版(上坂氏顕彰会2001年刊)」より、表計算とグラフを引用、表示する。
合掌。

金毘羅領 金光院 松尾寺  仲郡 木徳村 23.500石
松尾領 金光院 松尾寺  仲郡 苗田村 50.000石
松尾領 金光院 松尾寺  仲郡 子松之郷、佐文 256.500石







上掲表計算は、合田學著「讃州御国中村切高惣帳表計算篇第四版(上坂氏顕彰会2001年刊)」より引用した。





上掲グラフは、合田學著「讃州仲郡志史料篇第四版(上坂氏顕彰会2001年刊)」より引用した。



参考
以下、「生駒家家臣分限ノ記」より、全ての生駒藩寄進寺社領を掲載する。
此れに依り、金毘羅領、松尾領の数値が、如何に突出しているかが理解出来る。
       

一、寺社知行

三十石 引田八幡領 <譽田神社>
二十石 白鳥八幡領
三十五石 水主宮領
一石五斗四升 入野八幡領 <石清水八幡社>
三石六斗 津田浦宮領 <石清水神社>
十石 観音領 <志度寺>
二十石 千手寺 <専修寺>
六石 井戸宮 <和爾賀波神社>
四十三石三斗二升 屋嶋寺
五斗五升 東片本八幡領
三石七斗六升 木太天王領 <牛頭天王>
七石 林宮領 <岩田八幡宮>
一石五斗 池田八幡領
二石四斗二升 植田八幡領 <藤尾八幡宮>
一石二斗 本濱天神領 <中黒華下天満宮>
十六石一斗三升 石清尾太夫 <友安氏>
八石 石清尾宮坊 <宝寿院>
百五十石 勝法寺 <興正寺別院>
三石 松縄宮領 <熊野権現>
五十石 一之宮領 <一宮田村定水大明神>
三石七斗四升 由佐八幡領 <冠纓宮>
百石 八幡領 <不詳>
十八石二升 根香寺
六石一斗六升 香西八幡 <藤尾八幡宮>
二石二斗 飯田宮領 <飯田八幡宮>
百石 法泉寺
二百五十石 伊勢領 <伊勢、伊勢神宮>
六石四斗三升 河部八幡領
六十三石八斗 国分寺
二十七石 瀧之宮領 <牛頭天王>
二石五斗 菩提寺 <菩提院>
百石 多賀領 <江州、多賀大明神>
九斗 山田宮領 <山田八幡宮>
百石 玉龍院 <京都、玉龍院妙心寺>
百二十石 愛宕領 <山城、愛宕権現>
六十石 白峯領
四石五斗 北条天王領 <崇徳天皇社>
六石五斗 宇足津宮 <宇夫志奈大明神>
二石 宇足津弁財天
二石六斗四升 岡田八幡 <上野八幡宮>
五十石 弘憲寺
一石九斗 福成寺
九斗六合 高林寺 <専立寺>
一石四斗三升 奥河津宮領 <庄宮八幡宮>
十八石 見性寺
十六石 柞原宮領 <山北八幡宮>
八斗 柞原権現 <素盞大明神>
一石二斗 中分宮領 <會下天満宮>
二十三石五斗 金毘羅領
三百六石五斗 松尾領
一石五斗 大日領 <春日大明神>
九石三斗 まんだらじ <曼陀羅寺>
五十石 誕生院 <善通寺>
四石 下吉田宮領 <八幡宮>
三石 下高瀬八幡
三石 楠井明神領 <新田大明神>
一石 楠井権現領
一石 楠井薬師領
二石 柞原寺
四石七斗 神田宮 <大水上神社>
二石七斗三升 財田上八幡領 <鉾八幡宮>
二石六斗 財田上龍王領
一石四斗 財田上厳嶋之宮
二石一斗 財田中乗覚院 <高橋氏>
一石五斗四升 財田西天神領
六石六斗 本山大明神 <高良大明神>
一石五斗四升 持寳院 <本山寺>
三石 笠岡宮領 <宇賀大明神>
四十石 けんぎょう與 <浪打八幡宮>
三石三斗 仁保宮領 <賀茂大明神>
一石 覚城院
三石九斗七升 萩原寺
六石六斗 興昌寺


一、御初尾米

切米十石 萩原寺 
切米五石 薬師坊<鞍馬>
切米五石 窪之坊<高野山> 
切米五石 地寳院<高野山>
切米五石 満太夫<熱田>


一、寺領米ニテ渡ス

切米四十石 寒松院 
切米三十石 香林寺

2011年11月18日金曜日

画像データ公開作業を終了

「金毘羅参詣名所図会」に収録されていた総ての絵図の画像データ公開作業を終了した。
アップロードにあたっては、第二巻、第三巻、第四巻、第五巻の順に行い、最後に第一巻を掲載した。
合掌。


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

下津井ノ浦ノ後山 扇峠より南海眺望之図




金毘羅参詣名所図会第一巻所収

総て海辺の浦里は・・・・・


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

釜が嶋合戦


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

小下津井


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

下津井ノ浦


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

石川善左衛門成一墓



金毘羅参詣名所図会第一巻所収

瑜伽山蓮台寺




金毘羅参詣名所図会第一巻所収

瑜伽山蓮台寺 二王門燈道下旅篭屋


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

山家集 西行


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

下村ノ浦船着


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

田口名物、木綿打紐真田織の商家


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

田口浦、舟着


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

楯場島


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

引網ノ浦、大師の清水、唐琴の浦、琴の浦


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

渋川、浦田ノ濱


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

日比之浦、塩濱、椎ノ途


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

重石


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

田井ノ浦、牛頭天王社、鏡岩大師堂


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

西行法師、浦田の濱にて・・・・・


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

新院怒って、書写し給ふ五部の大乗経を・・・・・


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

直嶋琴の鼻


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

犬嶋、犬嶋の瀬戸


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

住吉の神、変化の牛を投倒し給ふ


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

牛窓の湊


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

虫明の迫門、長嶋、尻海、鼠島、牛窓の八幡宮


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

2011年11月17日木曜日

浪華 両川口之図


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

第一巻冒頭の図

曾て遊ぶ好山川  図に対し心目澄む  記起す象頭の西  象鼻亦絶勝

小竹散人


付記
小竹散人は、篠崎小竹の号。
篠崎小竹(1781-1851)は、江戸時代の漢学者。


金毘羅参詣名所図会第一巻所収

2011年11月16日水曜日

「金毘羅参詣名所図会」所収絵図のアップロードについて

版本「金毘羅参詣名所図会」は、2002年9月11日、上坂氏顕彰会史料出版部より、理想日本リプリント第85巻として再刊された。
今回、その折に作成された画像データを基に、収録絵図のアップロードを試みている。
真意は、ブログ冒頭に記した通り。遠く故里を離れた人々に、故郷の山河や旧跡を偲ぶ縁として貰いたいが為である。
弘化四年(1847年)版の本書に記された絵図を紐解くと、確かに私たちの生まれた讃岐の地は、豊かな自然と豊富な歴史に恵まれていたことが分かる。
帰郷の折、讃岐探訪の旅など行われる一助となれば、望外の喜びである。
合掌。

追記
現時点で、第二巻から第六巻までの作業が終了した。
残すは第一巻のみである。
合掌。


義経、ここに野陣を張るとき・・・・・


金毘羅参詣名所図会第六巻所収

屋島山南麓、古高松、吉岡寺、鞍懸松



金毘羅参詣名所図会第六巻所収

佐藤次信墓、太夫黒馬墳


金毘羅参詣名所図会第六巻所収

次信が霊、空信が夢中に歌を返す


金毘羅参詣名所図会第六巻所収

盛嗣、宗行が錣を引切る


金毘羅参詣名所図会第六巻所収

義経握弓


金毘羅参詣名所図会第六巻所収

大胡小橋太水練高名


金毘羅参詣名所図会第六巻所収